■「サッカー雑誌、よーいドン!」
戦術に関する息の詰まるような内容の多いこのサイト。
読む方も作る方も「たまには息抜きもいいのでは?」と思い、ためしに”Intermission”のコーナーを設けてみました。

そして最初に取り上げるのは前からずっと引っかかっていたもの。
ワールドカップ前後に乱立したサッカー雑誌・・・のサイト。

何だか嫌な悪寒がしてきました。

1.Weekly & Monthly Soccer Digest(日本スポーツ企画出版社)
seri(以下S) : まずは皆さんおなじみの雑誌からチェックしていこうか。
GAITI(以下G) : 最初はやっぱりサッカーダイジェストでしょう。Jを扱う雑誌では一番評判がいいですよね?
S : 雑誌ではね。でも今回はあくまでサイトの内容についてだから。
G : そうでした。それにしてもいやなコーナーですね。
S : では早速クリックっと・・・

S : ここって確か最近出来たんだよね。実はほんの少し前までは何もなかった(w
G : 週刊とワールドがひと括りなんだね。雑誌の作りはあんなに違うのにね。
S : それって作ってるスタッフも違うってことでしょ?それを強引にまとめるのはどうかと・・・
G : 実は維持費とか労力の問題だったりして。
S : でもまだ新しく立ち上げたばかりで中身は結構新鮮だよ。例えば「カメラマンの欧州滞在記」とか。
G : う〜ん、雑誌ならではのコンテンツ。こういう「こぼれ話」があるとポイント高いですね。
S : 雑誌の内容と補完関係にある内容というのはこの手のサイトでは基本になりつつあるな。
G : 少しは粗も探しましょうか?
S : じゃぁ1つ。左右に同じ「HOME」のリンクが張ってあったりとか。「何で2つあるの?」って単純に思う。それと上に「広告案内」って思いっきり入ってたりとか構成のアラに目が行きますね。
G : 私にはあまりよく分かりませんが、確かに何か雑然とした印象はありますね。
S : むしろ課題はこのテンションをどれだけ維持できるかでだな。
G : 継続は力なりと。う〜ん、他人事ではないですね。

2.Weekly Soccer Magazine(週刊ベースボール)
G : マンUにアーセナル、レアルにバルサ、そしてダイジェストと言えばマガジンですね。
S : マガジンってさ、トルシエ体勢時に評判を落とした苦い歴史があるから。
G : 競馬で言えば、週刊Gallopに対する競馬ブックって感じだよね。わからないか(w
S : 実はマガジンのサイトの方はかなり昔からあって、その時々でいいコンテンツを配信してる。
G : 訪問者の保護も手厚いのも特徴ですよ。特にプレゼント企画は有名でした。
S : Jリーグ選手のインタビューはいまだに続いてるんだ。
G : もうすぐ1000回行くんですか?これはひょっとするとすごい数かもしれない・・・
S : でもマガジンと言えば昔あった「地元取材記者のこぼれ話」が好きだったなぁ。
G : あれは文量は少ないのにほぼ毎日更新という過酷なノルマが・・・
S : それともう1つ、掲示板が盛り上がっていた時期もあった。色々あって今はなくなったけど・・・
G : それに触れるの?あの黒歴史に?
S : やめとく?
G : やめとこ。
S : 個人的には「地元取材記者のこぼれ話」の復活を切に願います。

3.World Soccer Magazine、Soccer Clinic(週刊ベースボール)
S : 週ベスつながりで次はワールドサッカーマガジンといこうか。
G : でも特にサイトってないんですね。
S : クリニックもそうみたいね。あれだけメジャーな雑誌なのにこれは一体・・・
G : 隔週や月刊でコンテンツを作る暇がないとはあまり思えませんが。
S : 単純にお金がないのかもよ。
G : 編集・出版サイドにサイト作り専門の部署があってもいいですよね。
S : そういうのはないみたいね。みんな忙しい仕事の合間に趣味で更新しているのかも。
G : そう言えば週刊のサイトって約4年間ぐらい、ほとんどサイトデザインが変更されてないね。
S : 普通はこういうの業者に委託するもんだから、それだけ期間が長いと言うことはきっとお金がないんだよ。
G : 乗り気じゃないのに無理に作っても労力を消費するだけだから別にかまいませんが、ちょっとこれは・・・。

4.World Soccer Graphics(ビクターエンターテイメント)
S : いよいよグラフィック。
G : 何せよ”グラフィック”ですからね!早速クリックと・・・

<トップのJAVAをスキップ中>

S : ・・・これは?
G : 間違いなくオフィシャルですよ。
S : 写真は?
G : ほとんどないですね。
S : ・・・いやいや、これはナローバンド仕様でしょう、きっと。
G : ”グラフィック”なのに”グラフィック”が無い!(w
S : 中身を見ると意外過ぎるほどしっかりしてない。ただサイトの構成は最悪ですね。いちいち潜らないと何があるのかさっぱりわからない。
G : 左のナビボタンが画像としてヘビーかも。中身はいいのに何があるのかわからないから、潜ろうという気力がでないですね。
S : でしょ?
G : もっとバリアフリーな作りにしてほしいですね。

5.Number(文藝春秋)
S : ついにきた!”Number”
G : サイト的な視点からのみ見れば、コンテンツは非常に充実してますね。
S : サッカー特集じゃないと売上は激減らしいんだけど、一応スポーツ総合誌だから。
G : 各所に散りばめられた絵はお金がかかていると思うな。
S : サッカー場に行くとNumberのカメラマンだらけとかかなりありそう。
G : で他の出版社は文藝春秋のごみ箱から写真を拾ってくると(w
S : 誌面に載る記事も平気で載せますし、強気と言えば強気ですよね。高慢とも言えますが。
G : 雑誌ってじっくり読みたいときは結局買っちゃうってことを分かってるとしか思えない。
S : 逆に他の雑誌サイトが臆病過ぎるだけかもな。記事載せたって売上はさほど変わらないと思うんだが。
G : これだけでも見習えば他のサイトも少しは良くなると思うんですが。
S : まぁ、肝心の記事の内容はあまり良くないけど。より正確に言うと良くない人が何人かいるっていう感じですか?
G : 安心して読めるのは西部さんだけですね。サイトの構成がいいから文章の質はネットで見る分には気にならないかも。それはそれで問題だけど。

6.Sports YEAH!(角川書店)
S : どうもまだ新参者って感じが抜けないなぁ。
G : う〜ん、確かにまだ馴染んでない気がします。
S : トップページの印象はスポーツ新聞って感じ。
G : 親父臭と哀愁を感じますね。
S : サッカーコンテンツは「〜通信」という地元記者のコラムだけ?
G : 「ブラジルサッカー通信」には独自性を感じますが、他がパッとしませんね。
S : でも雑誌の方もインタビューばかりで工夫がない感じだし、サッカーに力入れてないんじゃない?
G : でも結局サッカー関連のときの売り上げが一番多いんでしょうね。
S : しかしここは更新頻度が低すぎる。
G : 全く人のことは言えませんが・・・

7.Sportiva(集英社)
S : Sportivaって集英社なんだ。
G : それよりこれって月刊誌だったんですね。
S : 今まで何だと思ってたの?
G : いや、NumberやYeahと同じで隔週誌かと。
S : サイトの作り自体は一般的。インタビューがあって、壁紙があって・・・
G : 中身を見ると速報サイトって感じ。雑誌のサイトとしては非常に珍しいです。
S : 誰か見てるんだろうか(w
G : 月刊誌なのに速報、ってどう考えても食い合せが悪くありません?
S : そう言う意味では無駄に力を入れてるのかもしれない。
G : 結局スポナビとかに比べると中途半端な感じがしますね。
S : 逆に言えば、雑誌からスポーツサイトの王道系まで網羅する無限のスケール感がある。
G : 力の入れ具合によっては今後、化けるかもしれませんね。

8.Footival(ソニー・マガジンズ)
S : そもそも「ソニー・マガジンズ」って何?
G : 元はゲーム雑誌関係の出版社のようですね。
S : こういっちゃぁ悪いけど、たぶん雑誌の編集は下請けにまる投げって感じだろうな。
G : 下請けっているんですね。やっぱどこの会社も同じか(w
S : オシャレ系サッカー雑誌っていう着眼点は悪くないと思うけど。
G : サイト自体はないんですね。路線的には写真やら壁紙やらをたくさん載せとけば事は済むのにもったいない。
S : もともと文章よりもセンスで勝負な雑誌だからそれくらいやればいいのに。
G : 壁紙とかは肖像権をクリアするのが難しいのかもしれませんね。
S : そもそもサッカー出版ブームに乗ってきた感が強いから、金にならないと続けそうもないな。
G : ファンの方には残念だけど、たぶん部数が下がれば廃刊も近いかなぁ。

9.Calcio、Premiership Magazine(月刊マガジンコミックス)
S : 「Web Calcio」、ここは本当にすごいよ。
G : だってトップからしてすごいですもん。サンプドリアの歴史を特集して喜ぶ日本人がいるの?
S : 俺はうれしいけどね。でもそう思うところを本当にやっちゃう編集部がすごい。
G : 雑誌の方とは編集スタンスが明らかに違いますね。
S : サイトの方が硬派な印象だけど、普通は逆じゃない?
G : カルチョっていう雑誌自体が前半硬派、後半軟派って感じの雑誌なんで、もともと二面性はある。
S : 最初はGAITIさんに紹介されたんだよ、このサイト。
G : そうでしたね。イタリア特集はお勧めコンテンツですよ。
S : 俺はシニョーリのインタビューがお気に入り。
G : 「もし”出来高制”がずっと前から導入されていたら、俺は世界一金持ちのサッカー選手だ」とは何という自身と実績。
S : おっさん・・・あんた最高だよ!
G : ゴシップでカルチョもある意味、見逃せませんよ。
S : 成人指定されてるけどね。
G : ところでプレミアシップの方も同じ出版社だったんだ。
S : こうなったら「月刊リーガエスパニョーラ」とかも発行して3大リーグを制覇して欲しいですね。

10.STRIKER(学習研究社)
S : 出版社もすごいけど、何か浮いてるねこの雑誌。
G : タイトル文字のフォントがかなりダサいのがかなり気になります。
S : それよりサイトの方を見てくださいよ!
G : どれどれ・・・うわぁ、何これ?
S : 正真正銘の完全オフィシャルサイトだよ!
G : まず正式名が「サッカーストライカー」なのか「ストライカー」なのかわからない。
S : 1stステージの優勝決まってないらしいよ。
G : 本来、雑誌の持つべき機能の「人に見られる」っていう精神が欠如してますね。
S : 日本に「ストライカー」がいない理由が何となくわかる・・・
G : 意気込んで付けた逆説的な名前が足かせになっている印象があるなぁ。
S : どこまでも空虚な画面には哲学的思想すら感じさせるね。
G : よく見ればちゃんと掲示板もあるんだね
S : 早く誰か突っ込んであげようよ・・・

11.Soccer ai(日刊スポーツ出版社)
S : 男は黙ってサッカーai!
G : 昨日、女子高生がサッカー雑誌の前で騒いでいた時に見てたのがこの雑誌でした。
S : ということは見事にマーケティング戦略的にはかなり成功してる。
G : でもこの雑誌侮れないんですよ。選手のインタビューが多いから間違って良い感じの対談なんかがあると・・・
S : 確かに瞬間風速的に他の雑誌のコンテンツレベルを超える場合がある。
G : 女性をサッカーに引き込んだこの雑誌の功績は大きいよね。
S : 俺は巻末の好きな選手ランキングが結構好きだけどね。色々分析すると面白いよ。
G : 別名「中田浩二ランキング」ね。
S : 当分1位は譲れないでしょう?
G : ジーコジャパンは中田浩二をレギュラーに上げるべきか(w
S : 小野なんかより稲本と中田浩二の方がボランチのバランスは一番いいからね。・・・あと人気獲得のためにもね。

12.サッカー批評(日刊スポーツ出版社)
S : 最後はサッカー批評に締めてもらいましょうか?まずは一言どうぞ。
G : 半田さんカッコイイね。
S : そっちかい(w
G : 宇都宮さんのW杯での誤審問題や木村さんのW杯開催レポートを掲載したりと意外とWebとの関連が深い雑誌だよね。
S : 硬派な部類で行けば西にサッカークリニック、東にサッカー批評って感じだな。
G : サイト的には発売前にその編集後記が読めるというのが最高のお得感を出してると思います。
S : 珍しい形態だよ。宇都宮さんとの対談っていうのもそうだけど、それが許されるのもあの”サッカー批評”だからか。
G : 季刊誌なのにこのコーナーは結構人気のコンテンツですよね。
S : 雑誌自体の人気の高さを反映してるね。
G : 立ち読み不用で即購入できる唯一の雑誌だし。
S : 出す記事の合格基準レベルが高すぎるんだよ。買って損することは有り得ないんだけどね。
G : 読者は限定されるかな。乗り越えるべきハードルが高すぎるかも。

 各誌 "BBS" or "Mail Form"※ご意見はこちらの方にお願いします。
1.Weekly & Monthly Soccer Digest 7.Sportiva
2.Weekly Soccer Magazine 8.Footival
3.World Soccer Magazine / Soccer Clinic 9.Calcio / Premiership Magazine
4.World Soccer Graphics 10.STRIKER
5.Number 11.Soccer ai
6.Sports YEAH! 12.サッカー批評
■編集後記
G : それにしても重箱の隅をつつくような企画でしたね。
S : まぁ、息抜きだから良いんじゃないかなぁ。
G : 全体的に見るとレベルは高くないと思うんだけどどう?
S : いや、そんな事ないと思う。ただ雑誌独特のソースの多さを内容にサイトのコンテンツに生かせてないのが問題だと思う。
G : 最大の原因はやはりサイト作りの不慣れさですかね?
S : それもあるけど、僕としては記事にならなかった、つまり「パッケージングされなかった」もしくは「パッケージングできなかった」情報の方に興味がありますね。
G : 以前紹介した片野さんのデルネリのインタビューもつまりWEBで出るとによって、初めてあそこまで戦術的な内容に触れることが出来たんですよね。
S : そうそう。そういった記事にならない、出来ないものを読みたいし、サイトなら出せる可能性はある。
G : 雑誌も相乗的に売れるはずですよね。もう少しサイトで情報を得る若い層と駆け引きしないとなかなか雑誌は買ってくれませんよ。
S : サイトの更新について触れれば、サイトの中身を充実させるという意識が欠けるとこういうものはどうしても更新は滞り気味になるんだよ。
G : それって例えばプラモデルをこつこつ作るような意識の方が良いってこと?
S : 普通のスポーツサイトは更新自体が目的だからそれができるのは当然。逆に考えると雑誌のサイトの方はそう言う義務はない。
G : なるほど、雑誌サイトだと雑誌とサイトという2つの発表の場を自然と設けられるから、そこの差を面白がらせることができるね。
S : さっきも言ったように、サイトの方が本業のこぼれ話ならお互いの内容が良い補完関係になるわけ。
G : こう見ると雑誌のサイトは面白いものになる可能性はあるね。
S : 個人的には速報性の要素は要らないと思う。雑誌にもサイトにもね。ただ、恒久的な内容のものをもっと出して欲しい。
G : 思い出したけど、以前ひしゃくさんが「俺達が欲しいのはソースなんだ」って言ってた事あったよね。フィルターを外された生の情報が。
S : それを提供できる可能性はあるよね。情報は雑誌編集部に集約されるから。
G : 更新だけはしてほしいね。そうでないとソースとしての利用範囲が極端に狭くなるんだよ。
S : サイトで古い情報集めるときはそれ感じる。結局使えないんだよね、サイトが消えてたりすると。
G : サイト更新が仕事じゃない場合がほとんどだろうから厳しい事は言えないけれど。
S : でもそれは良い訳にならないよ。電子データ、具体的にはどうせオフィスのワード使ってるんだろうから、今ならいくらでも使いまわしが効くよ。
G : デザインにこだわらないとか、文章を入れ替えるだけで済むようなサイトの構成を考えれば、整理する時間を考えても半週間遅れでサイトを更新できるはずだし。
S : 何か当初計画したものよりも硬い内容になっちゃったよ。失敗かなぁ、この企画。
G : 無駄な敵をたくさん作っているという意味では失敗な気がする・・・
End