(1)ジュビロ磐田 守備時の陣形
磐田の機能しない場合のダメージが倍返しに襲ってくると言うリスキーな戦術の結果である。
だがこの傾向は今に始まったことではない。 2001年セカンドステージ第11節対柏戦でも、磐田は同じ原因から1-3で完敗している。 そのときも集中力と積極性がかけたプレスのかからない試合で、右サイドでフリーになった渡辺光輝にゴールを割られるという 今回の対マリノス戦と全く同じ状況である。 しかも、今回の失点の原因は単に集中力の問題ではなく、 間違いなくチームのバランスが崩れてプレスが効かなくなっているための結果であり、磐田の問題はかなり根深いようだ。 その後も、同様に佐藤のマークがまったくいなく、再三フリーで抜け出されるもオフサイドで事無きを得ている。 ドゥトラのファーサイドの佐藤へのサイドチェンジも逆サイドの守備の甘さを突いた岡田監督の指示であろう。 |
(2)ジュビロ磐田 攻撃時の陣形
対して磐田のほうも前田の動きが悪く、本来の磐田のFWが使う両サイドのスペースに飛びこんでのポストプレーが出来ておらず、
右のスペースは空いていても前田が走りこまない。
西の方が先に見つけて使ってしまうほどで、これでは磐田の流動的攻撃は生まれない。
このままマリノスのペースで試合は進むかと思いきや、今度は磐田がマリノスの守備のスキを目ざとくついてくる。 磐田の1得点目、中盤で奥に出した窮屈なパスをカットされ、その前田よりも早くスペースを見つけた西が、 今まさにスペースに走りこもうとするドゥトラの裏を突いて遅れて入ってきた前田にプレゼントゴール。 2点目も同じような形で、ドゥトラが上がったスペースをケアしていた松田がGKと連携ミス。 前田の折り返しを藤田がトレゼゲ並の反応でゴールに押しこむ。 |
(3)横浜マリノス 攻撃時の陣形
前半気になったのは奥のポジションだ。キャプテンマークまでつける彼には悪いが、完全にゲームから消えていた。 奥のポジションは完全にトップ下であるが左サイドをドゥトラのために大きく空けるよう指示が出ているようで、 プレッシャーの弱い左サイドに流れる動きをしてくれなかった。 おかげでボールの回りが極端に悪くなり前半途中からはFWにロングボールを合わせるような単調な攻撃に終始してしまった。 岡田監督「奥、ボールをもっと動かせ!」 岡田監督「奥、サイドを使え!」 などと再三にわたりボールにからむよう要求している。 奥がゲームに絡めないのは前後のポジションの問題もある。 気が付いたのが奥がまるで名波の様にトリプルボランチの真中のように守備をしている点だ。 はっきりいってこれも岡田監督の狙いで、名波と同じくCH的な役割を彼に期待してのものだろう。 だが引き方も中途半端であり、また攻撃に移ってからの出足の悪さも目立つ。 同じピッチに出足が異常に早い藤田がいたことでその遅さは更に際立っていた。 どういうポジションの選手が、どういう動きと役割だとゲームから消えるのかの典型のような場面だ。 |
(4)横浜マリノス 守備時の陣形
岡田監督の狙いである左サイドのスペース確保とドゥトラの上がりの促進は、
守備時にそのスペースを埋めるものがいないという点で問題が多かった。
この試合では時折FWのマルキーニョスが下がって守備する以外でこのスペースをケアしたものは誰もいなかった。 それは前半19分の福西のドリブルに対して誰もマークにいけなかったことに象徴されている。 これもあり磐田の2点は薄いゾーンであるマリノスの左サイドから生まれている。 前半終了後、柳下監督は「ボールプレスが上手くいってない。右サイドフリーなのでもっと使うこと。」と言っている。 全くその通りだと思う。福西と西と前田が上手く連携すればもっと簡単に右サイドは崩せるはずだ。 だが前者については今解決できる問題ではないだろうが・・・ |